【抗体医薬品の市場はどこまで伸長するのか】BBブリッジ メールマガジン No.28

2016-05-30  /  メルマガバックナンバー

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   ◆BBブリッジ メールマガジン No.28  2016年5月30日◆
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 BBブリッジではバイオ医薬品の中心である抗体医薬品について、研究開
発の最新動向やビジネス展望を纏めた以下のレポートを発刊し、その内容
の一部をプレスリリースとして発表しました。

【市場・技術調査レポート】
 2016年版 世界の抗体医薬品開発の方向性とビジネス展望
 
【プレスリリース】
 抗体医薬品開発の最新動向と市場展望について調査結果を発表
 
抗体医薬品は標的となる抗原が限られていることなど新規開発に限界が
あるという声もありました。しかし、近年でも新たな標的抗原が多数発見
・開発され、さらにコンジュゲート抗体や多価抗体などの技術開発により
開発品が多様化しています。
 特に成長が期待される免疫チェックポイントに代表されるがん免疫療法
では、Opdivo(抗PD-1抗体)が上市2年目で、Yervoy(抗CTLA-4抗体)は
3年でブロックバスターになっています。Keytruda(抗PD-1抗体)も3年目
でのブロックバスターが確実な状況であり、さらに今月18日には4つ目の
免疫チェックポイント標的抗体であるRoche/GenentechのTecentriq
(抗PD-L1抗体)が米国FDAで膀胱がんを対象に承認され、今後の市場拡大
が期待されています。
 一方、抗体医薬品の課題として、その高い価格や医療費への影響があり
ますが、医科向け医薬品市場における抗体医薬品の占める割合は、世界で
7%程度、日本では5%程度であり、開発動向を踏まえると今後さらに伸長
していくと考えられます。

 また、抗体医薬品開発のプレーヤーは既に確立されている見方もありま
すが、欧米では新しい技術をベースとした抗体医薬品開発ベンチャーが
2010年以降も多数設立されています。一方、日本ではアカデミアにおいて
新規標的抗原の探索に関する基礎研究は多く行われていますが、事業化を
目的としたベンチャーは少ない状況です。
 今後、日本の抗体医薬品の技術シーズを事業化させるためのベンチャー
設立や、製薬企業とのコラボレーションの増加が求められます。
 
 抗体医薬品は製品開発・販売はもちろん、製造関連製品やバイオシミラ
ーの普及拡大などビジネスの幅が広く、今後の医薬品市場においてさらに
重要な役割を担うことが期待されます。 

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     ◇BBブリッジ発刊 技術・市場レポートのご案内◇
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(1)T細胞遺伝子改変療法(CAR-T/TCR)開発の最新動向と将来遠望 

(2)世界の予防用ワクチン・予防薬開発の最新動向と将来展望

(3)医療経済評価を取り入れた医薬品開発の最新動向と今後の方向性

(4)バイオ医薬品製造技術の最新動向とビジネス展望

(5)予防医療・セルフケア時代の個人向け検査/診断ビジネスの最新動向と将来展望

(6)世界の遺伝子医薬品開発の現状と将来展望

(7)世界の細胞医薬品開発の現状と将来展望

(8)マイクロバイオームを利用した医薬品・診断技術開発の最新動向と将来展望

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【4月8日】費用対効果評価の試験的導入とHTAi 2016東京の開催

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