【バイオ医薬品製造技術の方向性】BBブリッジ メールマガジン No.36

2017-05-11  /  メルマガバックナンバー

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   ◆BBブリッジ メールマガジン No.36  2017年5月11日◆
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 現在作成を進めているバイオ医薬品製造技術関連レポートの取材とし
て、4月下旬にアムステルダムで開催されたBioProcess International
European Summit(BPI)に参加してきました。
 BPIはバイオ医薬品製造関連の世界最大規模のビジネスカンファレンス
で、欧州と米国でそれぞれ年1回開催されています。2年前にも参加しまし
たが、年々規模が拡大しており、今回は参加者1,000名前後、ブース出展
も100社を超えていました。日本からは旭化成、味の素、カネカ、JSRが
ブース出展していました。

 カンファレンスではバイオ医薬品製造に関するプレゼンテーションが
100以上ありましたが、その大きなトレンドとして「シングルユース」と
「連続生産(連続培養・連続精製)」に特に注目が集まっていました。
 バイオ医薬品の製造において、シングルユースはなくてはならない
技術となっており、培養用バックやコネクターなど様々な工程や器具に
シングルユース製品が利用されております。例えば最近では遠心分離
装置や連続培養のためのフィルターシステムにもシングルユース技術が
応用され始めています。プレゼンテーションの中には、あと数年でシン
グルユースによるバイオ医薬品の製造量が、従来のステンレスタンクを
使った製造と並ぶという予測もありました。

 連続生産については培養工程で利用が拡大していますが、精製工程で
は普及にはもう少し時間がかかりそうです。実際のプレゼンテーション
でも、研究・実験的な取り組みの発表が中心でした。

 既に普及が本格化しているシングルユース技術・製品に連続生産技術
が加われば、バイオ医薬品の製造技術・ビジネスは大きく変わることが
予想されます。従来のステンレスによるバッチ製造と比べて、製造時間
や生産効率が大きく改善し、シングルユースの課題である製造コストや
製造量も解決できると期待されます。また、シングルユースは消耗品で
あるため、製造関連ビジネスという面でも市場拡大が期待されます。

 上記以外にも、バイオ医薬品の製造技術には様々な技術導入や技術革
新が起こっています。BBブリッジではこれらの技術動向やビジネス展望
をまとめたレポートを6月に発刊する予定です。
 まだ目次しか掲載しておりませんが、ご興味がある方は以下をご覧く
ださい。

【6月予定】2017年版 バイオ医薬品製造技術の最新動向とビジネス展望
 
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     ◇BBブリッジ発刊 技術・市場レポートのご案内◇
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(1)2017年版 世界の細胞医薬品開発の現状と将来展望

(2)AI(人工知能)を活用した医療・医薬品開発の今後の方向性

(3)再生医療・細胞医薬品製造技術の最新動向とビジネス展望

(4)2016年版 世界の抗体医薬品開発の方向性とビジネス展望

(5)T細胞遺伝子改変療法(CAR-T/TCR)開発の最新動向と将来遠望

(6)世界の予防用ワクチン・予防薬開発の最新動向と将来展望

(7)医療経済評価を取り入れた医薬品開発の最新動向と今後の方向性

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BBブリッジ公式ブログ: http://ameblo.jp/bb-bridge/
【4月13日】市場拡大が続く抗体医薬品の製品化の動向

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