ライフサイエンス分野における世界の先端技術シーズ/サービスの最新動向 ~2015年以降に設立された世界のライフサイエンス分野のベンチャー300社が持つ先端技術・サービスの動向~

ライフサイエンス分野における世界の先端技術シーズ/サービスの最新動向
発刊日 2018-09-14
体裁 A4 341ページ
ISBN 978-4-908185-17-5
発行 株式会社BBブリッジ
販売価格 PDF版:217,800円(税込)
書籍+PDF版:231,000円(税込)
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レポートのポイント・活用方法

  • 新規技術の導入、アライアンス先探索のための資料として
  • 各業界における最新技術トレンドの調査・把握のための資料として
  • 先行技術/競合技術の評価や新規ビジネスの探索のための資料として

レポートの詳細

 現在、ライフサイエンス分野において、ベンチャー/スタートアップの活動が注目されています。この背景には、医薬品や医療機器の新規開発が年々難しくなり、また、ゲノム編集に代表される新しい技術がアカデミアで次々に創出されてることがあります。

 これらの新規技術に対し、リスクをとってスピーディーに事業化を進めるために、ベンチャー/スタートアップが重要な役割を担っています。大手製薬企業や医療機器メーカーにおいては、これらのベンチャー/スタートアップと上手く提携しながら、自社内に新しい技術や製品を取り込むことが積極的に行われています。

 リスクをとって先端技術の事業化を進めるベンチャー/スタートアップの取り組みは、今後のライフサイエンス分野のトレンドの先取りであるとも考えられます。実際に欧米を中心とした世界最先端のベンチャー/スタートアップが、どのような新しい技術開発を進めているか、また、どのような新しいビジネスモデルを構築しているかを把握することで、ライフサイエンス分野の方向性を理解することができます。

 ライフサイエンス・メディカル分野のリサーチ・コンサルティングを専門に行う㈱BBブリッジでは、2015年以降に設立された世界の最先端ベンチャー/スタートアップの約300社の動向をまとめたレポートを作成しました。本レポートが医薬品開発、科学技術・医療政策の策定に関わる方々にご活用いただければ幸いです。

調査対象企業の事業領域区分と掲載数

  • 1.低分子医薬品開発企業 77社
  • 2.バイオ医薬品(抗体、タンパク、ペプチド)開発企業 40社
  • 3.再生医療・細胞医薬品開発企業 28社
  • 4.次世代医薬品(遺伝子治療、核酸医薬、マイクロバイオーム創薬、ウイルス製剤など)開発企業 46社
  • 5.創薬支援、DDS技術・研究開発支援企業 33社
  • 6.治療用医療機器技術開発企業 18社
  • 7.検査・診断技術開発企業 35社
  • 8.ヘルスケア(eヘルスケア/デジタルヘルス)関連企業 23社

レポートにおける注目ベンチャー300社の選択基準

 本レポートではライフサイエンス分野において、2015年以降に設立された世界300社のベンチャー企業各社の動向をまとめています。
 各企業の選択基準について、①大手ベンチャーキャピタルの出資実績があること(大手VCから技術/事業の可能性を認められている)、②有望で特徴的な技術を持っていると当社が判断したベンチャー の2つのいずれかを満たす企業を選択しています。

目次

総合考察 ライフサイエンス分野の研究開発、ビジネスモデルなどトレンドのまとめ
第1章 低分子医薬品に関するベンチャー(77社) (掲載企業の例)
Arrakis Therapeutics(米国)・・・・ペンシルバニア大学の関係者が開発した、RNAに直接結合しその機能を調節する低分子化合物を創製する技術を用い、希少疾患や神経変性疾患領域において創薬を行っている2015年設立のベンチャー。2017年のシリーズAファイナンスでVCから3,800万米ドルを調達。

C4 Therapeutics(米国)・・・・・がんや感染症領域においてタンパク質分解誘導薬の開発を進めている2015年設立のベンチャー。Dana-Farber Cancer Instituteの研究成果を利用しており、Rocheと共同開発契約を締結。

Femtogenix(英国)・・・・コンジュゲート抗体向けの新規低分子抗がん剤の開発を専門に行うベンチャー。King’s College Londonの研究成果をベースに2015年に設立されている。
第2章 バイオ医薬品(抗体、タンパク、ペプチド)に関するベンチャー(40社) (掲載企業の例)
Forty Seven(米国)・・・・PD-1/PD-L1シグナルとは異なる新たな免疫チェックポイント阻害抗体医薬品の創製を進めているスタンフォード大学の研究をベースに2016年に設立。2018年にはGenentechとMerckの大手2社と相次いで共同開発契約を締結。

Lindy Biosciences(米国)・・・・バイオ医薬品向けの高濃度製剤開発などに強みを持つベンチャー。Duke大学の研究成果をベースに2016年に設立。

Sulfotools(ドイツ)・・・・ペプチド医薬品のための新規固相合成技術の開発を進めている。ドイツの研究機関であるTechnische Universität Darmstadtの研究成果を実用化させるため、2016年に設立。 第3章 再生医療・細胞医薬品に関するベンチャー(28社) (掲載企業の例)
AdipoSeeds(日本)・・・・脂肪由来幹細胞を用いた血小板などを対象とした細胞医薬品の開発を進めていのベンチャー。慶應義塾大学 松原由美子特任准/池田康夫名誉教授らの研究成果をベースに2016年に設立。

GammaDelta Therapeutics(英国)・・・・社名の通りγデルタT細胞を用いた細胞医薬品の開発を進めているベンチャー。King’s College London and the Francis Crick Institute の研究成果を実用化させるため2016年に設立。2017年には武田薬品工業と共同開発契約を締結。

Senti Biosciences(米国)・・・・独自の合成生物学プラットフォームを用いて、次世代の遺伝子改変T細胞療法(CAR-T)の開発を進めているベンチャー。MITやBoston Universityの研究成果をベースに2016年に設立。2018年にはシリーズAファイナンスとして5,300万米ドルを調達。
第4章 次世代医薬品(遺伝子治療、核酸医薬、マイクロバイオーム創薬、ウイルス製剤など)に関するベンチャー(46社) (掲載企業の例)
AKOUOS(米国)・・・・聴覚障害、バランス障害のための遺伝子治療の研究開発を行うベンチャー。耳内への薬物送達研究を行う世界的に著名な神経学者らが2017年に設立。Lonzaと提携し、研究開発を進めている。

Emendo Biotherapeutics(米国)・・・・ゲノム編集による相同組み換え修復を活用した遺伝性疾患の治療技術の開発を進めているベンチャー。2015年に設立され、本社は米国であるが、研究拠点はイスラエルであり、イスラエルの研究者らを中心に研究が進められている。

Turnstone Biologics(カナダ)・・・・腫瘍溶解性ウイルスを用いた新たながん免疫療法の開発を進めているベンチャー。オタワ大学の研究成果をベースに2015年に設立。2017年にAbbVieと共同開発契約を締結。
第5章 創薬支援、DDS技術・研究開発支援に関するベンチャー(33社) (掲載企業の例)
BridgeBio Pharma(米国)・・・・希少疾患治療薬に特化した開発支援を行うベンチャーである。MITの研究者らによって2015年に設立。アカデミアや医療機関のネットワークを活かし、基礎研究や臨床試験などをトータルでサポート。2017年には1億3,500万米ドルを調達。

Suono bio(米国)・・・・タンパク質や核酸など経口投与が難しい高分子医薬品を消化管に直接送達するための技術開発を進めているベンチャー。MITの研究者らによって2015年に設立。具体的にはマイクロニードルや超音波技術を活用している。

Upcyte Technologies(ドイツ)・・・・ヒト初代細胞に関する技術サービスや培地などの製品の開発販売を進めているベンチャー。2015年に設立され、単離した初代細胞に、レンチウイルスベクターを用いて増殖関連遺伝子を導入し、初代培養を増殖させる技術を確立している。
第6章 治療用医療機器開発に関するベンチャー(18社) (掲載企業の例)
Cognito Therapeutics(米国)・・・・アルツハイマー型認知症など神経変性疾患に対する新規治療機器の開発を進めているベンチャー。MITの研究成果をベースに2016年に設立。具体的な治療の方法はガンマ波の利用である。

Prellis Biologics(米国)・・・・独自の高速レーザーによるホログラム印刷技術をベースとしした医療用3Dプリンターの開発を進めているベンチャー。UCSF出身の研究者らによって2016年に設立されている。

VitalFlo(米国)・・・・喘息管理のためのモバイル型のスパイロメーターの開発を進めているベンチャーである。North Carolina State Universityの研究者らによって2017年に設立。
第7章 検査・診断技術開発に関するベンチャー(35社) (掲載企業の例)
Athelas(米国)・・・・家庭でも利用できるような多種の疾患の迅速診断技術の開発を進めているベンチャー。スタンフォード大学の研究成果をベースに2016年に設立。具体的には血液中の物質に対する画像解析とディープラーニングを利用している。

BrainSpec(米国)・・・・MRIをベースとした画像診断を用い、仮想病理診断(仮想生検)を行うことができる技術の開発を進めているベンチャーである。ブリガムアンドウィメンズ病院とマサチューセッツ総合病院の関係者によって2015年に設立。具体的にはMRS(磁気共鳴分光法)を用いている。

Light Touch Techonology(日本)・・・・非接触の血糖値センサーの開発を進めているベンチャー。量子科学技術研究開発機構の研究者らによって2017年に設立。同社は量子科学技術研究開発機構のベンチャー第1号に認定。

第8章 ヘルスケア(eヘルスケア/デジタルヘルス)ベンチャー(23社) (掲載企業の例)
DayTwo(イスラエル)・・・・遺伝子解析を活用した個人向けの腸内細菌解析サービスを提供しているベンチャー。イスラエルのWeizmann Institute of Scienceの研究成果をベースに2015年に設立。現状の腸内細菌の状態に基づき、この状態をより改善するための食事方法の提供や、朝食、昼食、夕食における具体的な食品の推奨(ランク/スコア付き)などの情報が提供される。

Habit Food Personalized(米国)・・・・新しいアプローチを使った個人向けの栄養評価サービスを進めているベンチャー。2015年に設立され、同社が準備する標準栄養剤を経時的に服用し、その間に数回自己採血した血液を郵送することで個人の栄養分解能が判明する。そしてこの結果に適した栄養指導サービスを受けることができる。

Pillo Health(米国)・・・・家庭における薬の保管と提供、健康管理のための情報提供を行う医療アシスタントとなるデバイスの開発をしているベンチャー。Collombia Universityの関係者によって2015年に設立。Pilloは据え置き型機器医療アシスタント機器であり、機器内部に薬を保管し、顔認識システムを用いて投薬時間に患者に薬を提供する他、服薬のアラートやリマインダー、また健康管理のために音声と画面による情報提供を行う。

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