革新的創薬プラットフォームを持つ企業について、調査結果を発表

2025-12-01  /  プレスリリース

~世界の創薬プラットフォームの最新トレンド~

調査結果のポイント

  • 調査対象企業は低分子を中心にバイオ医薬品など多様なモダリティを開発!
  • 所属地域は米国が最も多く、設立年は2019~2021年が多い
  • 様々な創薬プラットフォームを持つベンチャーが誕生!

 ライフサイエンス・メディカル分野のリサーチ・コンサルティングを専門に行う株式会社BBブリッジ(神奈川県平塚市、代表取締役 番場聖)は、創薬の最新動向を明らかにするため、2019年以降に設立された革新的な創薬プラットフォームを持つ世界のベンチャーを対象に、モダリティ別に調査・分析を行い、その結果を発表しました。調査結果のポイントは以下の通りです。

1.調査対象企業は低分子を中心にバイオ医薬品など多様なモダリティを開発!

 本レポートでは、2019年以降に設立された革新的な創薬プラットフォームを持つ世界のベンチャー120社について、調査を行いました。調査対象企業における開発対象のモダリティ別の比率をみると、「低分子医薬品」が最も多く、34%を占めています。低分子医薬品は様々な創薬アプローチがあり、近年ではAIや機械学習を用いた分子設計技術の進化、標的探索技術の進展、ADC(コンジュゲート抗体)やタンパク質分解誘導薬など新たな用途の開発により、低分子医薬品の利用場面が増加しています。
 次いで多いのは「バイオ医薬品」であり、23%を占めています。バイオ医薬品は新規抗体創出のためのプラットフォーム技術や、コンジュゲート抗体や多価などの抗体機能向上のための技術、新規標的探索のための要素技術など様々な技術開発が進められています。抗体医薬品の市場が大きくなるほど、開発への参入企業も増加している状況です。

 

2.所属地域は米国が最も多く、設立年は2019~2021年が多い

 今回の調査対象の所属地域の比率を調べると、最も多いのは「米国」であり、65%を占めています。米国はマサチューセッツ州(ボストン)、およびカリフォルニア州(サンディエゴ、サンフランシスコ等)を中心に、バイオ系の研究が盛んであり、多数のベンチャーが設立されています。
 また、本調査対象企業における設立年の分布を調べると、最も多いのは「2021年」であり、全体の1/4以上にあたる33社が該当しました。新しく設立された創薬ベンチャーは、通常設立後2~3年間はステルス状態になります。ステルス状態とは、企業の基盤技術確立のための研究開発期間です。基盤技術や知財がある程度確立すると、これらの企業はステルス状態を脱し、様々な情報を公開し、共同開発も含めた事業活動を本格化させます。したがって、設立4~5年後が、創薬ベンチャーの対外的な活動が本格化する頃となります。本レポートの調査対象企業の設立年が、2019年~2021年が多いのも、この理由によるものです。

 

3.様々な創薬プラットフォームを持つベンチャーが誕生!

 今回の調査では、様々な創薬プラットフォームを持つ企業が、積極的に研究開発を進めていることが明らかになりました。その中でも興味深い企業について、4社を例として以下に概要をまとめました。
 新たな創薬プラットフォームがあれば、今までにないような作用を持つ候補品を複数創出できます。これらの開発が上手く進めば、開発企業は非常に大きな利益を得ることができます。実際に欧米の大手製薬各社は、創薬プラットフォームを持つベンチャーに早くから接触し、出資や共同研究などを通じて技術を取り込んでいます。近年では設立後2~3年しか経過していないベンチャー企業が、大手製薬に10億米ドル以上の金額で買収されるケースもあります。今後、このような革新的創薬プラットフォームを持つベンチャーに対する注目は、益々増加するものと思われます。

 
 なお、本調査は㈱BBブリッジが作成した技術・市場調査レポート「2026年版 世界の革新的創薬プラットフォーム技術の最新動向(2025年12月1日発刊)」において実施されたものです。詳細についてお知りになりたい方は、当該レポートをご参照ください。本プレスリリースの内容について、無断利用・転載は禁止します。

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