mRNA医薬品の最新動向について調査結果を発表

2024-02-16  /  プレスリリース

~新型コロナワクチンの次の製品・市場は~

調査結果のポイント

  • mRNAワクチンの成功により、企業活動が活発化!!
  • 3年前に比べ開発候補品数は大幅に増加!!
  • mRNA医薬品のCDMOビジネスも巨大市場に成長している

 ライフサイエンス・メディカル分野のリサーチ・コンサルティングを専門に行う株式会社BBブリッジ(東京都杉並区、代表取締役 番場聖)は、新型コロナウイルスに対するワクチンとして実用化したmRNA医薬品について、研究開発動向や市場の現状及び展望、製造技術・製造ビジネスの最新動向などについて調査・分析を行い、その結果を発表しました。調査結果のポイントは以下の通りです。

1.mRNAワクチンの成功により、企業活動が活発化!!

 当社が前回レポートを作成した2021年春から、今回のレポートの作成終了である2024年冬(2月)までの、mRNA医薬品業界の主な動きについて、以下にまとめました。この3年間における最も大きな動きは、新型コロナウイルスに対するmRNAワクチンの急速な市場拡大、および新型コロナウイルス以外のmRNAワクチンや治療用mRNAの開発進展、各企業のM&Aなどです。

2.3年前に比べ開発候補品数は大幅に増加!!

 新型コロナウイルスに対するワクチンの開発成功により、各社はmRNA医薬品の開発に積極的に取り組んでいます。各企業が保有する開発候補品について、当社の前回調査である2021年と、今回調査の2024年それぞれの開発候補品数について、治療用mRNAと予防用mRNA(予防用ワクチン)に分けて比較しました。
 治療用mRNAの候補品数について、2021年から2024年で約1.5倍増加しました。一方、予防用mRNAについては、2021年から2024年で2.3倍に増加しました。特に予防用mRNAは、新型コロナウイルスに対するワクチンの開発成功などの影響もあり、中国企業などを中心に開発候補品数が急速に増加しています。

 

3.mRNA医薬品のCDMOビジネスも巨大市場に成長している

 mRNA医薬品市場の急速な拡大に伴い、CDMO(受託開発・製造機関)ビジネスにも注目が集まっています。mRNA医薬品のCDMO市場(研究用、GMP製造の合計、製剤包装を含む)の現状について、2022年度の世界市場は22億米ドル(約3,200億円)と推計しました。
 バイオ医薬品などに比べて開発品が多くないmRNAのCDMO市場がこれだけ大きい理由は、新型コロナウイルスに対するmRNAワクチンの特需です。2021年から2022年まではCDMOが急速に拡大し、巨大市場を形成しています。但し、2023年は、新型コロナウイルスに対するmRNAワクチンの需要減少、Pfizer(BioNTech)とModernaの大手2社による自社製造の拡大により、CDMO市場は大幅に減少する見込みです。
 新型コロナウイルスのパンデミック収束は収束しましたが、今後、CDMO市場がどのように成長するのか、注目されます。

 
 なお、本調査は㈱BBブリッジが作成した技術・市場調査レポート「2024年版 世界のmRNA医薬品の最新開発動向と今後の方向性(2024年2月13日発刊)」において実施されたものです。詳細についてお知りになりたい方は、当該レポートをご参照ください。

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