【AIを活用した創薬コンソーシアムの設立】BBブリッジ メールマガジン No.32

2016-11-30  /  メルマガバックナンバー

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   ◆BBブリッジ メールマガジン No.32  2016年11月30日◆
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 昨日、都内で医療とAI(人工知能)に関する講演を聞く機会がありまし
た。AIは様々な分野で活用され始めていますが、その中でも医療や創薬の
領域はAIによって大きく効率化できると期待されています。
 講演会ではAIを活用した創薬研究の第一人者である京都大学/理研の奥野
恭史教授のお話しがあり、GPCRと化合物との総合作用データ400万件を4時
間弱で機械学習させ、これを新規標的に対する化合物評価に利用できると
いう内容の説明がありました。
 また、逆にバーチャル化合物をランダムに作り出して、標的との相互作
用をAIを活用し、高い相互作用を持つものを分子進化させながらを評価し、
標的に対する優れた相互作用を持つ未知の候補化合物を効率的にに創出で
きるなどの説明がありました。
 
 このようにAIを創薬に活用することで、候補化合物の探索や評価がより
効率的に実施できる可能性があります。一方、IBMのワトソンに代表される
ように、AIの基盤技術開発や産業応用は米国が進んでおり、日本は遅れを
とっている状況があります。
 このような中で、奥野教授らが中心となり、AIを活用した創薬研究など
を進めるコンソーシアム「ライフ インテリジェンス コンソーシアム
(LINC)」の設立が今月発表されました。
 LINCでは京都大学や理研などのアカデミア、武田薬品工業や富士フイル
ム、塩野義製薬などの製薬企業、富士通やNECなどのIT企業が参画し、
AIを創薬などライフサイエンス分野に活用し、研究発展・産業振興に寄与
しようというものです。
 このLINCの設立のニュースは日経新聞の1面にも取り上げられています。

【11月17日 日経新聞】創薬AIで50社連合 武田やNEC、新薬探し短縮
 

【LINCの概要】
 http://u0u0.net/A27R

 奥野教授の話によると、LINCでは幅広い企業の参画を募集しており、
ちょうど12月6日(火)にもLINC参画説明会が東京と大阪で開催されます。
 創薬へのAIの活用は、低分子化合物創薬に伝統的に強い我が国の製薬企
業にとって非常に重要になる可能性があります。LINCの参画にご興味があ
る方は、事務局である以下の都市活研にお問い合わせください。

【LINC参画説明会】
 http://urban-ii.or.jp/events/detail.php?event_id=201

 また、BBブリッジではAIを活用した医療や医薬品開発について、12月に
技術調査レポートを発刊する予定です。まだ目次しか掲載しておりません
が、ご興味がある方はご覧ください。

【発刊予定】AI(人工知能)を活用した医薬品・診断技術開発の今後の方向性

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     ◇BBブリッジ発刊 技術・市場レポートのご案内◇
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(1)再生医療・細胞医薬品製造技術の最新動向とビジネス展望
 
(2)2016年版 世界の抗体医薬品開発の方向性とビジネス展望

(3)T細胞遺伝子改変療法(CAR-T/TCR)開発の最新動向と将来遠望

(4)世界の予防用ワクチン・予防薬開発の最新動向と将来展望

(5)医療経済評価を取り入れた医薬品開発の最新動向と今後の方向性

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【10月13日】バイオ医薬品の開発と糖鎖修飾・糖鎖解析

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