【武田薬品 ウェバー社長の講演】BBブリッジ メールマガジン No.6

2015-02-12  /  メルマガバックナンバー

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◆BBブリッジ メールマガジン No.6  2015年2月12日◆
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本メールマガジンは業界の最新動向やセミナー/シンポジウムなどの情報、
新規レポートのご紹介などを目的に月2回程度お送りしております。

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 先日、東京大学で行われたフォーラムで武田薬品トップのクリストフ 
ウェバー社長の講演を聞く機会がありました。ウェバー社長は日本の大手製薬
会社初の外国人社長ということで非常に注目されました。
 フランス人のウェバー社長はリヨン大学で薬学博士を取得後、GSKでイギリス
支店のトップやワクチン部門のトップなどを経て、2014年に武田薬品の代表取
締役社長に就任しました。製薬業界で過ごす22年間で9か国に居住する経験を持
つなど国際色豊かな方です。
 実際に武田薬品の経営陣も国際化が進んでおり、ボードメンバーの内 日本人
が1/3、米国人が1/3、その他の国が1/3を占めています。また、ボードメンバー
の2/3が海外拠点に在中しているとのことでした。
 ウェバー社長が話した武田薬品の目指す医薬品事業の方向性は4つの領域(消
化器、中枢神経、循環器/代謝、がん)+ワクチン事業への注力、および自社で
のグローバル開発・販売品の増加です。今までは海外企業からの導入品の開発・
販売も多かったこともあり、当該領域における自社でのグローバル開発・販売し
ている製品は2008年~2012年ではわずか1つであったものが、2013年~2017年では
4つ(見込み含む)、2018年~2022年は6つを見込んでいます。自社でグローバル
開発・販売を行うことで収益率の向上はもちろん、開発・販売力の向上も期待で
きます。
 また、希少疾患への治療薬開発にも力を入れるとのことで、研究者には「患者
数(マーケット)は気にするな、イノベーションを起こせ」と発破を掛けるてい
るとも話されていました。
 
 国際的多様化を進める武田薬品において、ウェバー社長が最も力を入れている
のは社員の意識改革であり、多様な人種が集まっても目的を共有できるよう患者
を中心とした誠実な行動がとれるよう心がけ(タケダイズム)を進めているとの
ことでした。
 実際に終了後の懇親会で話した武田薬品の営業担当の方も「ウェバー社長が就
任して以降営業に取り組む考え方が変わりつつある」とも話されていました。
 我が国トップの製薬企業が国内大手製薬企業初の外国人社長によってどのよう
に変化するのか注目していきたいと思います。

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