【iHeartJapanの再生・細胞医薬品開発】BBブリッジ メールマガジン No.7

2015-02-27  /  メルマガバックナンバー

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◆BBブリッジ メールマガジン No.7  2015年2月27日◆
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本メールマガジンは業界の最新動向やセミナー/シンポジウムなどの情報、
新規レポートのご紹介などを目的に月2回程度お送りしております。

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 先日、ヒューマンサイエンス振興財団主催の再生・細胞医療関連セミ
ナーに参加してきました。その中でiHeartJapanの講演内容が興味深かっ
たので記載したいと思います。
 iHeartJapanは京大iPS細胞研究所の山下潤教授の研究成果を基に、
ベンチャーキャピタル出身の角田健治氏らによって2013年に設立され、
主に他家iPS細胞を用いた心不全治療用の再生・細胞医薬品の開発を行っ
ています。
 iHeartJapanでは2つの候補品(IHJ-301、IHJ-501)の開発を進めていま
す。IHJ-301は3種類の細胞(内皮細胞、壁細胞、心筋細胞)を混ぜ合わせ、
これをシート状に培養・成型したものです。各細胞シートの間にゼラチン
・ハイドロゲル・マイクロスフィアを挟むことで、移植後の細胞分裂や生
着が促進される工夫が施されています。この工夫のおかげで動物試験では
移植後3か月でも細胞シートが残存しており、従来の類似技術に比べて非
常に高い治療効果を得られているということです。
 一方、IHJ-501は心筋前駆細胞の懸濁液の注射剤であり、心筋細胞より
も増殖能の高い心筋前駆細胞を用いているという特徴があります。
IHJ-301とIHJ-501の使い分けについてIHJ-301は高い治療効果が想定され
るので重症の心不全患者さん向けに、IHJ-501は中等度の心不全患者の利
用を想定しているそうです。
 製造のための細胞ソースは京大 山中先生が中心になって取り組まれて
いるHLAホモ接合体由来のiPS細胞バンクの利用を計画しているとのことで
す。なお、HLAホモ接合体由来のiPS細胞バンクの詳細は以下をご参照くだ
さい。

http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/research/stock.html

 開発状況についてまずはIHJ-301の開発が先行しており、早ければ
2018年度から治験を開始する予定です。iHeartJapanではIHJ-301の市場
について、販売価格を1,800万円程度(補助人工心臓と同程度の価格)と
考え、年間市場は日本で300億円、米国で2,000億円と見込んでます。

 iHeartJapanでは現在、臨床開発・上市に向けた開発資金の出資先を
募っているとのことですので、ご興味がある方はコンタクトしてみては
如何でしょうか。

BBブリッジでは細胞医薬品・遺伝子医薬品に関するレポートを作成し
調査結果概要を公表しております。ご興味がある方は以下をご覧下さい。

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【2月24日】学会とビジネスカンファレンスの違い
     
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