【バイオ医薬品CMOビジネスの方向性】BBブリッジ メールマガジン No.10

2015-04-16  /  メルマガバックナンバー

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◆BBブリッジ メールマガジン No.10  2015年4月16日◆
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本メールマガジンは業界の最新動向やセミナー/シンポジウムなどの情報、
新規レポートのご紹介などを目的に月2回程度お送りしております。

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 現在作成中のバイオ医薬品製造技術レポートの取材のためにドイツで行
われているカンファレンスに参加しています。ドイツにはMerck Millipore
やSartorius Stedim Biotechなどバイオ医薬品製造関連製品の大手企業、
Boehringer IngelheimやSandozに代表される大手バイオ医薬品CMO
(受託製造企業)など多数の企業が活動しています。
 
 参加しているカンファレンスの中で米国コンサルティング企業担当者の
バイオCMOに関するプレゼンが面白かったので紹介します。この企業はCMO
ビジネスの調査を継続的に行っており、その結果の一部を発表していまし
た。例えば世界には遺伝子組み換え医薬品の受託製造を行うバイオCMOが
約90社あり、欧米のバイオCMOの成長率は平均で10%程度です。特に興味
深かったのはバイオCMOの業界の売上構成で、2011年度では売上全体に占
める受託製造の売上が平均87%、その他の売上が13%でした。これが
2014年には受託製造の売上比率は79%まで低下し、その他の売上が21%
まで増加しています。
 その他の売上とはセルラインの開発や製造プロセス開発などの受託で
あり、各バイオCMOがビジネスを多角化、特にビジネス形態をCMOから
CDMO(研究開発・製造の受託企業)に移行させつつあることがわかりま
す。今後もこの流れは続くと思います。

 バイオCMOを取り巻く環境は大きく変わりつつあります。特に治験薬の
製造現場ではシングルユース技術が急速に普及しており、製造キャパシ
ティやスケジュールへの柔軟性は各社が対応できるようになっています。
従って、各バイオCMOは上記以外で差別化することが必要になります。
将来的にバイオCMO業界は、どのような開発品・製品にもにも対応できる
計10万L以上のリアクターを持つ大手CMO4~5社、製造規模は小さいが特に
強い分野(例えばADCの製造に強い、プロセス開発に強い、ウイルスベク
ターの製造に強い など)を持つ中堅CMOで構成されるものと思われます。

 今月末に発刊予定の以下レポートではCMOビジネスはもちろん、培養、
精製、品質管理における技術開発動向やユーザーニーズ、市場動向やビジ
ネス展望などをまとめています。まだレポートの概要のみしか紹介できて
おりませんが、ご興味がある方は以下をご覧ください。

バイオ医薬品製造のための最新技術動向とビジネス展望

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◇BBブリッジ発刊 技術・市場レポートのご案内◇
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(1)予防医療・セルフケア時代の個人向け検査/診断ビジネスの最新動向と将来展望
  
(2)世界の遺伝子医薬品開発の現状と将来展望

(3)世界の細胞医薬品開発の現状と将来展望

(4)マイクロバイオームを利用した医薬品・診断技術開発の最新動向と将来展望

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【4月10日】キメラ抗原受容体発現T細胞療法(CAR-T)によるがん治療への期待
     

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